治具で製造の可能性を広げる
複雑な形状、変形しやすい素材、公差1/100mm単位の高精度。そういった難しい加工を支えるのが、私たちの“治具の設計力”です。
ミヤマ製作所では、医療用・産業用ロボット部品や工作機械部品など、単品・小ロットかつ高精度が求められる製品も数多く対応してきました。
「この部品、加工できる?」「壊れた部品を直したいけど、図面がない…」
そんな声にも応えてきた実績があります。
必要に応じて、図面を起こすところから対応。加工が不可能と思われる部品も、治具の工夫と加工技術の組み合わせで形にしてきました。
もちろん、治具単体での製作依頼も可能です。
私たちの治具は、ただ“固定する道具”ではありません。不可能に見える加工を、現実のものにする――そのための、知恵と技術の結晶です。
まずは手描きで治具を設計します。
印象に残っている治具や製品
580mm×1000mm
金型のベース板
マシニングセンター
加工事例
医療用ロボット部品の高精度加工
医療用ロボットに使用される精密部品の加工。今回の課題は、通常の固定方法では掴んだ際に部品が変形してしまうという形状でした。
医療用ロボットの精密部品
横向きに加工しなければならない箇所があったので、横向きに固定しなければならない。でも、どこを掴んでも製品が歪んでしまう。
そこで私たちは、製品を直接掴まずに、機械が治具ごと把持する構造を設計しました。
治具
この治具により、横向きの削り出しが実現可能に。精度要求は2/100mmという厳しい条件にも対応し、医療機器メーカーからも高い評価をいただいています。
海外製印刷機の破損部品を復元
海外製の大型印刷機の部品が破損し、図面もない――そんな依頼が寄せられました。
送られてきたのは、一部が欠損した現物と写真のみ。
壊れた部品
元の製品の写真
まずは残された形状をもとに手書きでスケッチを起こし、1時間かけて測定しました。
その後、CADで図面を作成し、精密な加工を経て、部品を復元しました。
復元したもの
完成品は問題なく稼働し、「現場が止まって困っていた」という現場の悩みを解決することができました。図面のない部品でも、現物から再設計して復元できる。この柔軟な対応力こそ、私たちの強みです。
重切削加工
今回加工したのは、金型のベース板。製品サイズは580mm×1000mmです。
当社は2tクレーンを完備しているので、このような比較的大きなサイズの製品を加工することも可能です。
まずは四角い板材の状態で、外周から加工。最後に中心部分を抜いていきます。
内径は1/100mm単位の公差が求められる最重要部位。最初に抜いてしまうと、歪みや熱変形で寸法が安定しなくなってしまいます。
今回は工程を工夫することで、安定した品質での加工となりました。
設備紹介
| マシニングセンター (VM600 660×1300) |
1台 |
| マシニングセンター (VM53R 560×1050) |
1台 |
| マシニングセンター (V7 700×1500) |
1台 |
| NC旋盤(LB3000EXⅡ) |
1台 |
| NC旋盤(NEXUS250) |
1台 |
| CNC旋盤 (TAC-510) |
1台 |
| 精密平面研削盤(PSG-84DX) |
1台 |
| 精密成形研削盤(GS-BMHF) |
1台 |
| NCフライス(R5VN) |
1台 |
| ボール盤(KDF-410) |
1台 |
| ラジアルボール盤(YDM-915A) |
1台 |
| 検査機(TESA micro-hite 600) |
1台 |
| 検査機(CNC三次元測定機XYZAX AXCEL 9/10/6RDS) |
1台 |
| クレーン2トン |
1台 |
会社情報
- 会社名
- 株式会社 ミヤマ製作所
- 事業内容
-
- 精密治工具設計製作
- 各種専用機設計製作
- 各種専用機設計製作
- 各種金型加工
- 各種金属加工
- 各種非金属加工
- 各種研磨加工
- 専用機械本体フレーム部及び部品加工
- 工作機械本体フレーム部及び部品加工
- 一般機械本体フレーム部及び部品加工
- 代表者
- 山田しのぶ
- 所在地
-
〒386-1102
長野県上田市上田原1784
- 創業
- 1977年2月
- 資本金
- 10,000,000円
- 主要取引先
-
- 株式会社クボ・クレスタ
- 株式会社栗林製作所
- 株式会社フレアオリジナル
- 木村電子工業株式会社
- 山洋電気株式会社
- シチズンマシナリー株式会社
- 長野日本無線マニュファクチャリング株式会社
- 他多数
- TEL
- 0268-25-1775
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